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STELLA KID(ステラキッド)【体験・利用受付中】ぶつかったりよりかかったりしても気づかないお子さんには

こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
本日は人にぶつかったり寄りかかったりしていても気づかないお子さんについてお話をさせていただきます。

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注意のコントロールが難しいお子さんの場合、一つのことに注意が集中してしまうと他のものに気を配れなくなることがあります。
これらは「過集中」や「シングルフォーカス」とも呼ばれる現象で、こうした特性のあるお子さんの場合、「あそこにいきたい」「あれが取りたい」など、すぐに実現できるものが目の前にあると、そこに至るまでの過程で人にぶつかったりしても気がつかないことがあります。

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また、自分の姿勢の維持などにも注意が向かなくなるため、気づいたら隣の人に寄りかかっていたなんてこともあり注意が必要です。
このような特性のあるお子さんは決して悪気があってこのようなことをしているわけではありません。
本人にとっても無自覚な行動であるため、人から指摘されても「なんのこと?」と疑問に感じたり、「そんなことしてない!」と言い張ったりすることがあります。
その結果、「嘘をつくな」「とぼけるな」などさらに叱られることも多く、トラブルが悪化してしまうことがあります。


ぶつかっても気づかないお子さんへの対応

ぶつかっても気づかないなどシングルフォーカスゆえのトラブルが絶えないお子さんには次のような支援が必要です。

 

  • 安全の確保を最優先にする

シングルフォーカスゆえに人とぶつかってしまう傾向にあると、自他ともに事故やケガなどに巻き込まれる危険がともないます。
よって、身近な大人や先生がそうしたリスクを避けるためにお子さんの特性をしっかり把握しておく必要があります。
また、それは幼稚園・保育園の他の先生とも認識を共有してお子さんが過ごしやすい環境を整えてあげることが安全確保の近道になります。

  • ぶつかってしまったタイミングで声をかける

ぶつかったことに無自覚のお子さんにとって、後になって「あの時ぶつかってしまったよ」と伝えてもピンときません。
また、こうした行動はどうしても周りに迷惑をかけてしまうので、できるだけ即時対応が必要になります。

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この時に大切なポイントは2つ。

(1)「ぶつかっているよ」「よりかかっているよ」など気づきのための声かけをしたらその声かけをお子さんが状況を理解するのを待つこと。

状況を客観的に捉えることが苦手なお子さんに、「ぶつかってるから〇〇して」と一言で伝えても【状況理解→修正】という二つの行動を起こすことは簡単ではありません。
まずは「気づきを促す」
その上で「〇〇しよう」と修正の指示を出すことを意識しましょう

(2)行動を修正できたら必ず褒めること。

褒められることは誰にとっても嬉しいことです。
また「褒められたい」という動機が生まれ、自分でぶつからないように意識しようという姿勢が芽生えます。

 

  • 状況を具体的に説明してあげる


シングルフォーカスの傾向にあるお子さんの場合、指摘を受けても自覚がないため、そのときの状況を具体的に示して伝えてあげましょう。
伝え方は言葉でも大丈夫ですが、言葉だけでの理解が苦手なお子さんも多いので、そうした場合はイラストなどを用いて「こういう時にこんな風にぶつかっているよ」とその時の状況を説明してあげるとよりわかりやすくなります
この時に大切なポイントは

(1)怒られている雰囲気にならないように配慮する。

お子さん自身には自覚はないため、いきなり大人から怒られてもなんで怒られているかわかりません。
急に怒られたことでお子さんは萎縮してしまい、気づいて欲しい「ぶつかっている」などの本質が伝わらなくなることがあります。

(2)周りの人がどのように感じているかも伝える。

知らず知らずに人にぶつかってる、寄りかかっているなどの場合、そこには「注意をしている大人」と「注意を受けているお子さん」だけではなく、「ぶつかられた第三者(たち)」が存在しています。
この第三者の気持ちを聞き取って(あるいは代弁して)お子さんに伝えることも大切です。
文字が読めるお子さんの場合は、イラストで状況説明をする場合はぶつかった当事者とぶつかられた第三者の思いをわかりやすく書き込んであげるとよりわかりやすくなります。

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まとめ

いかがだったでしょうか?
ぶつかったり寄りかかったりしても気づかないお子さんへの支援で忘れてはいけないのは、お子さんは故意にそうした行為をとっているわけではないということです。
それを念頭に置きながら、


・安全の確保を行いつつ、
・注意のタイミング・具体的に説明するという「気づき」の支援を行い、
行動を修正できたら「褒める」


というステップを繰り返し踏んでいくことでお子さんの行動はきっと改善されていくことでしょう。

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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。

 

自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。

 

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