こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
前回は「幼児期の遊びの大切さ」についてお話しさせていただきましたが、今回はもう少し踏み込んでみようと思います。
幼児期は遊びを通して
- 身体機能
- 社会性
- 認知機能
などを育てることができるというお話をいたしました。
しかし、遊びから得られる恩恵はそれだけではありません。
今回はその一例を紹介します。
模倣する力・再現力を育てる
例えばこのおもちゃ。
皆さんもお馴染みのブロックです。
カラフルで色々な形があり面白そうですね。
中には恐竜の形をしたブロックや花の形をしたブロックも混じっています。
このタイプのブロックは見ただけで遊び方が思い浮かぶのではないでしょうか。
例えばこれ。
何だかわかりますか?
「ゴジラ」?「怪獣」??正解はー…。伏せておきましょう。
このように説明書や写真を用意されたブロックで真似して作ってみたり(模倣力)
頭の中のイメージを形のあるものに再現したりする(再現力)作業を行うことで、
- 視覚でモデルを捉える
- 脳に一時的に記憶する
- 目と手を使ってブロックを組み立てる
・指先の微細運動・力の調整
・ブロックを接合できるか形を判断する空間認識能力
などを養うことができます。
想像力・発想力を育てる
次はこれです。
何の変哲も無いただの「つみき」です。
いや、全て同じ形、同じ色という意味では昨今では珍しい種類かもしれません。
先ほどのブロックに比べると面白い形状のものもなく、色も単調で面白みが無いと感じられるかもしれません。
しかし、この特徴こそが想像力や発想力を育てるのに適しているのです。
これは何に見えますか?
「馬」ですよね?
ではこれは?
そう!
もちろん「機関車」です。
このように同じ形、同じ色のつみきでは「これを作りましょう」という制約が無いため、自分で想像した形を何でも作れます。
それに、「馬をつくる」というテーマ指定があったとしても、その形は作るお子さんによって千差万別で、その可能性は無限大です。
お手本のあるブロックに慣れているお子さんは最初は戸惑うかもしれません。
「なんか角ばっててうまく作れない」なんて思うかもしれません。
しかし、
「どうしたらうまくできるかな?」
と考え、
「あっ、そうだ!こうしてみよう!!」
と閃くにはこの戸惑いの経験が大切なのです。
閃いた結果、並び方を工夫してみたり、つみきの数を増やしていくことで、円形や球形など滑らかな形も作れるようになり、さらに想像を現実にしていく面白みが膨らんでいくことでしょう。
これらは「コツコツと地道に努力すること」や「情報を集めて実現を図る」といった社会通念と通ずるところがあるかもしれませんね。
まだまだ、こんな遊びもできます。
そう、「ドミノ倒し」です。
これは当教室の大人のスタッフが作ったものですので、アイディアとしてはあまり面白くないかもしれませんが、それでもこの遊びには
- 集中力
- 指先の微妙なコントロール
- 全体を見渡す力
などなど、たくさんの力が必要となり、大変有効な訓練となります。
特に、まだ遊びに固定観念の少ないお子さんなら、これらを使ってもっといろいろな遊びを作り出すことができるでしょう。
どんなあそびが飛び出すか私たちにも想像がつきません。ワクワクしますね!!
このように私たちにとって馴染みの深いありふれたおもちゃでも、一見無味乾燥に感じるおもちゃであっても、幼児期のお子さんにとっては「遊びながら学ぶ」大切な素材となります。
ご家庭でもお子さんが遊んでいるおもちゃがお子さんにとってどんなメリットをもたらすのか。考えてみるのも一興かと思います。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
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