こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID鶴ヶ峰教室です。
発達障害を抱えるお子さんの中には特定のものしか食べられないお子さん、好き嫌いが多いお子さんが多いという特徴があります。
今回はこうした発達障害における偏食についてお話しできたらと思います。
発達障害を抱えるお子さんの「偏食」 その原因は？
発達障害を抱えるお子さんの偏食は特に限定的なものが多く、「野菜は全く食べられない」「納豆しか食べない」など、親の目からすると「栄養バランスが大丈夫だろうか？」と心配になるようなケースが多く見られます。
これらの原因としては主に感覚過敏（または鈍麻）による影響が考えられます。
感覚過敏（または鈍麻）を抱えるお子さんは口内における食べ物の食感や味、匂いなどについても非常に敏感に反応するため、その刺激が「偏食」の原因となっている可能性があります。
感覚過敏や鈍麻を疑うには次のような傾向をチェックすると良いかもしれません。
感覚過敏（または鈍麻）を疑う要素
- 爪切り、耳掃除、散髪、歯磨きなどを過度に嫌がる
- 特定の材質の衣類のみを着たがる
- 粘土やのりなどを使うこと（汚れること）を過度に嫌がる
日常生活においてごく当たり前に行われるこれらの行為ですが、感覚過敏や鈍麻を抱えるお子さんにとってはこれらの刺激が非常に不快なものとして感じられる可能性があります。
これらの傾向にあるお子さんの場合、感覚過敏や鈍麻の傾向がある可能性があり、偏食もそれゆえの反応である可能性があります。
感覚過敏（または鈍麻）由来の偏食への対応
- まずは理解することから
まずは先に挙げた感覚過敏や鈍麻の可能性を視野に入れてお子さんを見直すことが大切です。
仮にそうした傾向にあるお子さんだった場合、食べられないものを食べようとすることは、周りの人が想像している以上に苦痛で不快なことなのかもしれません。
- 食事が楽しい雰囲気になるように工夫しよう
感覚過敏などが理解されないままのお子さんの食事風景を想像してみましょう。
親は栄養バランスやマナーを気にして「わがまま言わないの！」「大きくなれないよ！」と叱ったり、「一口でもいいから食べてみなさい」と促してみようとするものですが、その時どんな表情になっているでしょうか？
叱っているときはもちろん、促してみるときも困った顔をしていませんか？眉間にシワが寄っていませんか？
お子さんはそうした大人の反応を敏感に察知します。その結果、食事の時間が楽しいものではなくなっている可能性があります。そうなるとますます食事の時間は辛くなり、食事への関心が薄れてしまいます。
そうなる前に、一度食事の際の雰囲気を見直してみましょう。
- 感覚過敏（または鈍麻）（＝触覚防衛反応）の改善
今まで紹介して来た感覚過敏や鈍麻による反応は「触覚防衛反応」とも呼ばれます。これらの傾向にあるお子さんはスキンシップが苦手な場合もあり、そうした傾向をそのままにしておくと愛着関係や他者との信頼関係などに支障が出てくる恐れがあり、早いうちに改善への試みを始めた方がよい場合があります。
具体的な改善方法の例をご紹介します。
【触覚防衛反応の改善案】
小さなお子さんの触覚防衛反応の改善は、「触られても大丈夫な場所」を増やす（広げる）ことでもあります。
改善の方法はあくまで訓練としてではなくではなく、「遊び」の中で自然に改善されることが望ましく、高い効果も期待できます。
- 「一本橋こちょこちょ」
保育園などでも行われている手遊びの一つです。
歌と一緒に手のひらや足、背中など色々な部位で行うことで楽しみながら触覚への刺激に慣れ、触られても大丈夫な場所を増やすことにもつながります。
詳しくは以下のリンクを参照してください↓。
いかがだったでしょうか？
お子さんの健康維持や成長にも関係する食事はご家庭でも悩みのタネになりがちな部分ではありますよね。
そこにもし自分たちでは計り知れなかった原因が隠されていたとしたらどうでしょう？
そんな時、お子さんの思いをしっかりと受け止めてあげられたらお子さんはどんなに心強いでしょうか？
もし今回ご紹介したようなお悩みがございましたら、一度感覚過敏などを疑ってみても良いかと思います。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
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※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス（放デイ）と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
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