こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
前回は自閉症スペクトラムとそのサインについてお話しさせていただきましたが、今回は「注意欠陥多動性障害(以下ADHD)」について触れていきたいと思います。
ADHDとは
ADHDとは、そのお子さんの発達年齢(Developmental Age)と比較して多動や衝動性、不注意といった行動が顕著に表れている場合に当てはまります。
その多くは7歳までに現れ、学齢児になると3~7%の割合でいると言われています。
また、ADHDの男女比は、女性より男性の方が比率が数倍多いというデータがありますが、男性の多動性などの特性は青年期ごろになると低くなる一方、女性の不注意などの特性は年齢を重ねても変化しないというデータが報告されています。
ADHDに見られる発達の凸凹サイン
ADHDは7歳までに、多動性や衝動性、あるいは不注意、またはその両方の特性が確認されています。
それらの特性を分類するための主な特性は以下のようになります。
☆多動‐衝動性優勢型
- 手足がもじもじと動いて落ち着かない
- 離席が多い
- じっとしていられない(じっとしていられる時間が極端に短い)
- おしゃべりが多い(=人の話が聞けない)
- 他人の会話が終わるのを待てない
- 順番を待てない
☆不注意優位型
- 整理整頓や片付けが苦手
- ケアレスミスが多い
- 段取りを組むのが苦手
- 活動に長時間集中出来ない
- 集中力が必要な物事を避ける
- 忘れ物や紛失が多い
- 最後までやりとげることが難しい
☆混合型
- 多動-衝動性と不注意の傾向が混合して現れるタイプ。どちらの傾向が強く出るかは個人差がある。
といった形に分類されます。
ADHDによってもたらされる多動性に関しても「自閉症スペクトラム」の回でお話しさせていただいたように、
早期発見と早期療育によって周囲が発達特性を理解してくれる環境が整い、専門の療育を受けて経験を積むことにより、
成長にしたがい多動性が軽くなる場合が多いと言われています。
大人のADHD
ADHDの傾向は早期発見・早期療育によって軽減されるとお話しいたしました。
しかし、あくまで軽減されるだけで、安心してばかりはいられません。
不注意や衝動性といった特性は半数が青年期まで、
さらにその半数においては成人期以降も表出されるという報告もあります。
また、思春期以降になると、自閉症スペクトラムと同様に、自身の特性と向き合うようになり、
「自分では気をつけているつもりだけどどうにもならない」
という葛藤を抱えたり、
会社でのケアレスミスや対人関係において失敗を重ねてしまいがちで、
うつや不安症などの二次障害を発症してしまう場合もあります。
そうした事態を少しでも回避し、幸せな社会生活を営むためにも、お子さんのサインはなるべく早いうちにキャッチしてあげたいですね。
次回は『学習障害(LD)』のサインについてお話ししたいと思います。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
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